欧州連合ユーロ圏では1セント、2セント硬貨が廃止されるかも

1- und 2-Cent-Münzen könnten abgeschafft werden

https://kurier.at/wirtschaft/1-und-2-cent-muenzen-koennten-abgeschafft-werden/400738749?utm_source=browser&utm_medium=push-notification&utm_campaign=cleverpush-1580204793&utm_content=1-%20und%202-Cent-M%C3%BCnzen%20vor%20dem%20Aus%3F%20
元々の記事は以下の通り。上記リンク先は新たに書き換えられた記事に替わって
しまっているようです。

1- und 2-Cent-Münzen könnten abgeschafft werden

これは記事の見出し、タイトルです。
日本の状況には当てはまりません。

アメリカでの話でしょうか、
アメリカには2セント硬貨は流通していませんよ、ね? 

今回は欧州連合に関連した話題です。

 > könnten
ドイツ語の”接続法”婉曲話法を思い出してしまう、、かも。
そうです。、、かもです。können は出来る、と宣言していますが、
könnten は出来るかも、控えめに表現しています。
そう、ではないかも、そうなるかも、のかもですよね。
宣言はしていません、可能性を秘めていますね。

 > abgeschafft → abschaffen

ドイツ語見出し、日本語訳出例:
「(欧州連合内の)1セント、2セント硬貨は廃止されるかも」


 
          *   *

EU-Kommission unternimmt erneut Anlauf, die Mini-Münzen
aus dem Verkehr zu ziehen.

 > Anlauf(M)startup、attempt、
   Anlauf という名詞はどの動詞と仲良しなのか、
   コロケーション Collocation のことですが、
   辞書等を見ると、 machen であったり、
   nehmen であったり、この新聞記事のように 
   unternehmen であることが分かります。

 > erneut
   この単語を見ると、何が分かりますか。
   意味が分かる(ことになっている筈、笑)と同時、
   状況も分かるようになっていますよね。
   一度、昔、あったことを今、また行う、
   繰返す、ということですね。

die Mini-Münzen aus dem Verkehr zu ziehen.

 > Mini-Münzen
   ミニ硬貨、とはなんや? 
   普通そんな言い方をするのでしょうか、
   この記者の造語かも。

   ミニというのは小ささを表現していますよね。
   ミニスカートは大いに流行りました、
   今も流行っているのでしょうか。

   まあ、それは扠置いて、ミニ硬貨とは小さな硬貨、
   物理的に小さい。付加されている価値も小さい。
   具体的にはどの硬貨なのか、以下の記事文の中に登場、
   というか見出しにも既に登場していますね。

 > aus der Verkehr ziehen
   流通から外す、流通停止にする

ドイツ語第見出し日本語訳出例:
欧州委員会の新たな政策、ミニ硬貨の流通停止を推進する予定

 > von Ingrid Steiner-Gashi 
   この記事を書いた人の名前、署名
   von は名前の一部ではないと思いますが、笑。




          *  *
          
ここからドイツ語記事本文。
          
2,99 Euro für die Tomaten an der Supermarktkasse – das könnte
bald Geschichte sein. Denn Ein- und Zwei-Cent-Münzen sollen
demnächst abgeschafft werden, wenn es nach den Vorstellungen
der EU-Kommission geht.

 > das könnte bald Geschichte sein.
 そうもう直ぐ過去の話、歴史となるかも。
  ああ、そんなこともあったんだ、と回顧することになるかも、ですね。

 > Ein- und Zwei-Cent-Münzen
   1セント、2セントの硬貨

   何を隠そう、この記事をここで初めて読むのですが、
   読もうとも読まないとも前々からこの記事とは関係なく、
   わたしはあることをしていました。

   つまり、1セント、2セントの硬貨は財布に貯まると、
   入れたままにはしなくなりました。

   まあ、財布自体が硬貨をたくさん貯めるほどの大きさでも
   ありませんので、1ユーロ、2ユーロ、また50セント硬貨は
   そのまま入れて保管しておきますが、
   1,2セント硬貨または銅貨はどうするかというと
   カラになったミネラルウォーター・ペットボトルの一つに
   貯めてしまっています。
   因みにボトルが首まで一杯になってしまったらどうしますか、
   一杯になる前にもう廃止? でも個人的には廃止しない?
   廃止後には貴重な硬貨として値上がり効果が期待出来る、とか?笑)

   

   買い物で硬貨のお釣りを入手すると最終的にはこのペットボトルへと直行、
   つまりわたしは無意識にも流通停止を個人的に始めていたのでした。

ドイツ語本文日本語訳出例:
スーパーマーケットのレジで(あなたが買う)トマトが2ユーロ99セント、こんなことはもうすぐ過去の話になるかも。というのも1セントや2セント硬貨は欧州委員会の意向によるとまずは廃止される予定になっているからです。


コメント:
 こんなことはもうすぐ云々と訳出しましたが、こんなこととは何のことなのか、
 容易に分かるものでしょうか。

 少数点以下の端数が正式価格に追加的に付いているということ。
 2ユーロと99セント。この99セントという端数。1ユーロに1セントだけ
 足りない。言ってみれば、3ユーロにとっても近い、3ユーロと価格を設定しても
 あまり変わらない、ちょっと”変な”価格設定になっています。

 ヨーロッパはオーストリア国内だけに限って私は言えることなのですが、
 他の欧州連合国の事情は詳しくは知りませんーー スーパーマーケットへ
 行って価格表示を観察してみてください。
 また、毎週、ポストボックスに入ってくるスーパーマーケットのチラシに
 目を通してみてください。我が家には少なくとも4つのスーパーのチラシが
 配られてきますが、どれもこれも似たりよったりです。

 何のことかといいますと、どの商品を選んだとしても、
 その価格表示は数字の9を意識的に使用している!

 99セントであったり、 89セント等々、9が使われていることです。
 だからお釣りとして少なくとも1セントが戻される計算になるのですが、
 スーパーでの消費者の中には1セントのお釣りを受け取るのを断っている
 例をたびたび私は見ています。
 つまりお店に寄付しているとも言えるでしょうね。

 塵も積もれば山となる、と言いますが、スーパーにとっては予期せぬ、
 それとも予期していた通りの現象が起きていることでホクホクなのかもしれません。

 商品価格としては何でもありですが、端数の99セントを付けている例がとっても多い!
 そんなことを無視しようにも無視できないような設定にしてあります。

 価格をどのように付けようとお店の勝手でしょうが、
 興味深い実験調査が発表されていたのを読んだ覚えがあります。
 
 99セントとすると心理的に消費者はおお、安い! と感じたり思ったりするそうですよ。
 2ユーロ99セントと 3ユーロと比較した場合、確かに2ユーロ99セントは安いと
 心理的に思い込まされ、つい購入してしまうのだそうです。
コメント終わり


Am Mittwoch will die Behörde der neuen EU-Kommissionschefin
Ursula von der Leyen ihren Arbeitsplan für das laufende Jahr vorstellen: Laut einem durchgesickerten Kommissionspapier bezieht sich die Behörde
dabei auf Berichte, dass immer mehr Staaten dazu übergegangen seien,
auf-und abzurunden. Zudem zeigten Bürgerumfragen, dass mittlerweile
in allen EU-Staaten, also auch in Österreich, die Mehrheit der Bevölkerung
für die Abschaffung der kleinsten Münzen eintritt.


> die Behörde der neuen EU-Kommissionschefin Ursula von der Leyen
    Behörde(F) office, authority
欧州委員会の新会長ウーズラ・フォン・デア・ライエン

> durchgesickerten → durchsickern, to leak

> bezieht sich → sich beziehen auf, to relate to sth

> übergangen übergehen, to overlook

> zudem, in addition

> mittlerweile, in the meantime

> die Mehrheit der Bevölkerung

> Abschaffung der kleinsten Münzen
極小硬貨の廃止

> eintritt → eintreten


日本語訳出例:
この水曜日、欧州委員会の新会長ウーズラ・フォン・デア・ライエンのオフィスは今年の作業計画を提案する。委員会から漏れ出した書類によると同オフィスは加盟国が次から次と切り下げとか切り上げを無視しているという報告書に触れている。しかも欧州連合加盟国、オーストリア国でもそうであるが国民の過半数は極小硬貨廃止に対して賛成していると市民アンケートでは明示していた。


Vorbild Belgien 
In Belgien gibt es seit fünf Jahren ein Gesetz, das es gestattet,
auf- oder abzurunden: Kostet etwa ein Produkt 1,99 oder 1,98 oder
2,01 oder 2,02 Euro, so wird auf 2 Euro auf bzw. abgerundet.
Bei Preisen von 1, 93 oder 1,94 wird auf 1,95 aufgerundet,
bei 1,96 oder 1,97 auf 1,95 abgerundet.

  > gestattet gestatten

> aufrunden → aufgerundet

> abrunden → abgerundet

日本語訳出例:
ベルギー国内での例
ベルギー国内ではかれこれ5年前から法律が一つ存在します。それによると(価格の)切り上げ切り下げが許諾されるのです。ある商品の値段が例えば1ユーロ99セントまたは1ユーロ98センであれば2ユーロに切り上げられ、また2ユーロ1セントまたは2ユーロ2セントであれば、2ユーロに切り下げられます。値段が1ユーロ93セントまたは1ユーロ94セントの場合、1ユーロ95セントに切り上げられ、1ユーロ96セントまたは1ユーロ97セントの場合は1ユーロ95セントに切り下げられます。


Wirklich durchgesetzt hat sich das lange nicht, erst seit Jahresbeginn
werden an keiner belgischen Supermarktkasse Ein- oder Zwei-Cent-Münzen
zurückgegeben. Allerdings wird in Belgien ebenso wie in den meisten
nordischen Staaten der EU kaum noch mit Bargeld gezahlt.
日本語訳出例:
実際にこの法律は長期的には実施されていませんでした、今年の年頭になって初めてベルギーのスーパーマーケットのレジではどこでも1セントないしは2セントはお釣りとして戻って来ません。しかしながら欧州連合の、大抵の北方の国でと同じようにベルギーでも現金で支払いが行われることはありません。


Widerstand 
Widerstand könnte sich demnach wieder in jenen Ländern regen,
wo das Zahlen mit Bargeld vehementest verteidigt wird.
Dazu zählt Österreich, wobei allerdings sich auch hierzulande
die Meinung durchsetzt: Die Mini-Münzen sind schwer, lästig und
sollten eigentlich abgeschafft werden.
日本語訳出例:
抵抗
(1セント及び2セント硬貨の廃止に対して)現金での支払いを頑強に守っている国々では抵抗が起こることも可能でしょう。そうした国の一つとしてオーストリアがげられるますが、同国にあっても、ミニ硬貨は重いし、面倒だし、そもそも廃止されて然るべきだといった意見が幅を利かしています。


Schon vor sieben Jahren hatte die EU-Kommission den ersten Versuch
gestartet, die Ein- und Zwei-Cent-Münzen abzuschaffen. Das Argument:
Man spare enorme Herstellungskosten, sowie beim Transport und beim
Zählen. Doch damals stimmten die EU-Staaten mehrheitlich dagegen.
Das könnte sich nun ändern.
日本語訳出例:
既に7年前、欧州委員会は1セント及び2セント硬貨を廃止する最初の試みを開始したのです。その際の議論として、巨額の製造費が節約される、また運搬そして勘定するに当たっての費用も節約される、と。でも当時、欧州連合加盟国の過半数は反対投票をしました。今やこれも変わり得るかも。


以上のドイツ語記事は冒頭でも言及したように更新されています。
もっと長い記事になっています。
署名を見ると、記者2人の共同執筆記事です。

なぜ書き換えれたのでしょうか、
その理由を推理するのも面白いかも、そう、かもですね、笑。
posted by Deutschleser at 18:23ウィーン ☔Comment(0)EU

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