Endlich lernt man in der Schule, wie man mit Geld umgeht
お金との付き合い方について(オーストリアの)学校ではやっとのことで教える
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オーストリアの学校といっても、いろいろな学校があるでしょう。どの種類の学校のことを指しているのでしょうか。
日本でいうところの小学校でしょうか、中学校でしょうか、高等学校でしょうか、それとも大学でしょうか。
さて、以下のドイツ語記事を読んでゆくとどの種の学校で教えられることになるのか、分かるのでしょうか。常識的に考えれば、どの学校のことなのかは自ずと分かるように書いてあるのでしょうか。
この記者はそんなことは分かりきっているということで記事を書いているのでしょうか。
答えを見いだせますか。オーストリアの教育システムを知らないと難しいかも知れませんね。
Mit dem Finanzwissen ist es nicht weit her in diesem Land.
この国では金融知識が不足している
Mehr als die Hälfte der Österreicherinnen und Österreicher fühlen sich unsicher in finanziellen Fragen. Diese Umfragen sind bekannt. Und wie viele sich für ausreichend informiert halten, es aber nicht sind, bleibt dahingestellt.
// bleibt dahingestellt: it remains to be seen, questionable, remains open to question
//es aber nicht sind: which it is not
オーストリア国の男女、その半分以上は金融に関する質問について確信が持てないと感じている。これらのアンケート調査はよく知られている。で、どのくらい多くの人たちが十分な情報をもっていると考えているのか、実はそうではないのだが、今の段階では分かったものではない。
//オーストリア国の男女といっても幼児から園児、小学生から大学生、そして社会人とどの人にも当て嵌まることでしょう。
//若い人もいれば年取った人もいる。
//でも幼児やら園児やら、そして多分小学生に金融問題について質問しても何を訊かれているか珍紛漢なオーストリア国の男女でしょう
ね。
//そうすると誰のことを主に指しているのか、自ずと特定できるかもしれませんね。何歳から何歳までの人たちを視野に入れているのでし
ょうかね。
Mit dem Finanzwissen ist es nicht weit her in diesem Land. Dabei sollte eigentlich jedem Menschen klar sein, dass eine Aktie ein höheres Risiko birgt als der gute alte Bausparvertrag. Tatsächlich wissen aber viele nicht, dass höhere Renditen auch ein höheres Risiko bedeuten.
// ist es nicht weit her
金融知識についてこの国にあってはそんなに詳しくはない。そもそも誰でも明らかに理解していなければならないのだが、昔から良く親しんでいる住宅用貯蓄契約よりも株式の方が危険度は高いということ。事実、多くの人達は高い収益を齎すものには高度の危険が伴うということを知らない。
Wer in Österreich in einem bildungsfernen Haushalt aufwächst, trägt dieses Manko sein ganzes Leben lang mit. Wer Glück hat, erhält Finanzbildung im Elternhaus. Wenn auch schon den Eltern der Bezug zum Geld fehlt, dann gibt es kaum eine Chance, dieses Defizit aufzuholen.
オーストリアでは教育を受ける機会がない家庭で育つ人はこの不足を一生涯保持してゆく。幸運な人は両親の家で金融教育を得る。両親もお金に関しての教育が欠けているとこのマイナスを取り返すチャンスは殆ど存在しない。
Kein Wunder also, dass Menschen mit geringer finanzieller Bildung eher ihr Girokonto überziehen, zu teure Kredite aufnehmen und sich nicht um ihre Altersvorsorge kümmern. Keine Regierung versäumte zu betonen, wie wichtig es ist, Finanzbildung in die Schulen zu bringen. Passiert ist bislang nicht viel.
// versäumte → versäumen
金融知識が少ない人は自分の現金口座では入金額よりも出費額がオーバーしてしまう、余りにも高額なクレジットを受けてしまう、そして自分の老後について面倒を見られないのだが、これらは何の不思議でもない。いかなる政府といえども学校に金融教育を導入することが如何に重要であるか、強調しすぎることはない。今まで大したことは起こらなかったのだが。
Im September startet nun ein Pilotprojekt. Wirtschaftsbildung wird als eigenes Fach eingeführt.
Vorerst zwar nur in 30 Schulen in acht Bundesländern verteilt. Aber immerhin.
この9月にパイロットプロジェクトが一つスタートする。経済教育がそれ相応の専門科目として導入される。まずは8つの州のたったの30の学校に配分される。まあ、それでも十分。
Bis 2026 dauert das kleine Pilotprojekt. Die allermeisten Schülerinnen und Schüler werden bis dahin wie bisher maturieren, ohne einen Lohnsteuerausgleich richtig ausfüllen zu können oder zu wissen, worauf sie bei einem Handyvertrag achten müssen. Aber zumindest wird das Problem der mangelnden Finanzbildung endlich angegangen.
この小プロジェクトは2026年まで続く。ほとんどの男女の生徒たちは同年までは今まで通り、高校卒業試験を受けることになる、その際、所得税申告書に正しく記入できることもなく、また携帯電話契約では何を注意しなければならないのかを知ることもない。それでも少なくとも金融教育という問題はやっと俎板に載せられることとなろう。
//何を隠そう、私めも金融知識には疎く、特に国際金融、更に詳しく言えば外貨交換に関する知識が浅く、何度となく損失を被ってばかり来ていました、と感ぜざるをえませんでした。損をするようにシステムがそうなっているのではないのか!? 銀行には常に益を得るようなシステムが構築されているのだと思います。銀行は儲かるようになっているのではないでしょうか!?
//日本円そのままであろうと外貨に換金して海外送金するにあたっては送金側も受け取り側も何らかの費用、いわゆる手数料が掛かるということをつい忘れてしまっている。
//外貨換金に当っては外国為替取引をしているということ、換金レートが日々変化しているということ、送金銀行側だけでなく受け取り銀行側でもしばしば何らかの利益を得ようと待ち構えている。
//送金者個人としては時に驚きの費用請求が目の前に提出される。送金額によっては多額になったり。そういう細かいことについては、多分、銀行内では顧客相手に初めから規定しているのでしょうが、普通の人であるわたし、つまり金融知識が不足している(いた)わたしにとっては後で知るということで不満だったり苛立った、後味の悪い外貨取引、海外送金手続きばっかりをやっているのでした。
* *
//ドイツでの生活費補充のためにドイツ銀行の個人口座に100万円を親から送金してもらった。ドイツ・マルクがまだ通用していた時代のこと。殆ど手をつけなかったが。
//何年か経って、日本に帰国することになった。またドイツに戻ると考えていたのでドイツの銀行口座残高はそのまま残しておいた。が、ドイツ行きの予定が消えたので、ドイツの銀行に残したままの残高を日本から取り寄せることになった。いろいろな要因が絡まったいたと今では理性的に考え納得させようとしていますが、日本に戻ったわたしの手に送られてきたら80万になっていた。20万円も損をしてしまったと当時は不満やる方ない思いを何日も持ち続けていましたよ。
//他にも何百万円という大金を日本に送金したことがあったが、一度送金してしまうと取り消しを受け付けない、返金を求めても受け取り側はなんだかんだと言って返却してこない。わたしはバカを見てしまった。人生とは失敗を見ることばっかりかのように思えて仕方ない。
* *
//保険についても実は、分からないことばっかり。必要なのか、結局はお金を捨てるだけになるのではないのか。保険についても学ぶ必要があるような、ないような。
//国内または近隣国へ休暇で旅行会社がオファーする旅行計画を購入することが今までに何度もありましたが、その際、旅行保険を追加的に購入しますか、と聞いてくる。今まで保険は一度も買わないと決め、旅行も今まで何らの事故に遭うこともなく無事に過ごして来ましたが、まあ、危険度が大きいとみなされる場合には購入もリスク回避手段の一つと見做せば購入も有りかも知れませんね。
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