何を挙げますか? どうしてそれを挙げますか?
カンガルーを始めて目にしたヨーロッパ人は英国の航海士ジェイムズ・クックであった。1770年のことだった。言い伝えによると、この言い伝えは今日もいろいろな百科辞典で見出すことができるのだが、英語で「あの動物はなんというのか?」というのをアボリジニーのことばに直した質問に、オーストラリア原住民のアボリジニーは「カング オー ロー」と答えたとのこと。ところがこれは「わたしゃ(お前の言っていることが)分からんよ」という意味である。
ドイツ語原文
aus Mi, 4. Juli 2007 Oberösterreichs Neue / Nr. 127
さて、あなたはこれで、オーストラリアの原住民のことばを少なくともひとつ学び直しましたね。
上の新聞記事を読むと、昔、国語の時間、教科書で読んだ話が思い出されます。
ある日本人(有名な国語学者、ご存知でしょう、敢えて名前は伏せて
おきます。実は度忘れして正確な名前は思い出せません、笑)が北海道
に住んでいるアイヌ人たちのアイヌ語を実地に研究するために現地に赴いた。
画用紙にぐるぐると鉛筆でなんか訳の分からぬことを描いた。アイヌの子供たちがそれを見て、「これはなんだろう?」とアイヌ語で呟きあったとか。
その国語学者はその言葉を「これはなんだろう?」とアイヌ語で言って
いるのだな、と理解したとか。
ジェームズ・クックにとっては「カング オー ロー」の意味がそうだとは、そうだとは? 予想もしていなかったことなのでしょう。てっきりそれが動物の名前だと捉えたのでしょう。
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この記事へのコメント
S.T.
Deutschliebhaber
はい、そうですね。あなたも同じ教科書で同じ話を読んだのでしょうか!?(笑)