「Der kleine Prinz」が戻って来ている?!



  そう、「星の王子さま」が戻って来ているようです。
  どこに?
  ヨーロッパにでしょうか。

   Le-petit-prince.png


  でも「星の王子さま」をご存じない方も
  いらっしゃるかも知れませんね。

  読まれました?
  原語のフランス語で?
  ドイツ語で?
  英語で?
  日本語で?

  そう、何ヶ国語にも翻訳されていますね。
  


Was uns der kleine Prinz heute noch lehrt 

Antoine d Saint-Exupérye hat ein einmaliges Werk erschaffen.
 Warum es bis heute beliebt ist.

 Der kleine Prinz ist mittlerweile älter als 70 Jahre –
 und noch immer bezaubert der ewig junge Philosoph die Menschen.
 Gerade erlebt er ein Comeback: Im Kino startete ein Film,
 der bei internationalen Filmfestivals mit Preisen überhäuft wurde.
 Und die deutschen Bestsellerautoren Peter Sloterdijk und
 Hans Magnus Enzensberger haben sich an neuen Übersetzungen versucht.
 Auch ein Musical tourt derzeit durch Österreich.

Was uns der kleine Prinz heute noch lehrt  記事文解説→
http://kurier.at/lebensart/leben/saint-exupery-und-die-lehre-vom-kleinen-prinzen/168.907.233 12. Dezember 2015

「星の王子さま」は今日の我々に何を教えてくれるのか
  
  アントワンヌ・ド・サンテクジュペリは唯一無二の作品を
  一つ創造した。なぜこの作品は今に至るまで人気を保っているのか。

  そうこうするうちに「星の王子さま」は70才を過ぎた。
  が、永遠に若き哲学者は相変わらず人類を虜にしている。

  ちょうど今、(「星の王子さま」は)カムバックを体験しているところだ。

  映画館では(「星の王子さま」の)映画が上映された。
  この映画は国際映画祭でいくつもの賞をかき集めた。

  そしてドイツのベストセラー作家であるペーター・スローターダイク
  とハンス・マグヌス・エンツェンスベルガーの二人はそれぞれ
 (「星の王子さま」の)新訳を試みた。

  それに(「星の王子さま」の)ミュージカルがオーストリア国内では
  目下公演中でもある。



Bestseller 
ベストセラー

140 Millionen Mal wurde das Buch von Antoine de Saint-Exupéry
verkauft und in fast alle Sprachen übersetzt – ein Welterfolg
ungeahnten Ausmaßes. Dabei waren die Voraussetzungen für
das Buch denkbar schlecht:Schwermütig und verzweifelt
schrieb sich der Pilot im US-Exil das Heimweh von der Seele.

1943 wurde der kleine Prinz veröffentlicht.
Der Verkauf verlief anfangs so schleppend,
dass es Ende des Jahres kaum noch nachgefragt wurde.
Ein Renner wurde das Buch erst nach dem Tod Saint-Exupérys.

アントワンヌ・ド・サンテクジュペリの同書は1億4千万部売られたし、
殆どの言語に翻訳された、つまり想像を絶する世界的な成功である。
出版の際、同書にとっての条件はいろいろと考える限り最悪であった。
憂鬱と絶望の思いの中に沈みながら著者の飛行操縦士は米国亡命中に
故国への思いを心底から書き表した。

1943年に「星の王子様」は出版された。
販売は当初、実に足踏みするかのような状況であった、
それ故に年末には殆ど買い求める人が居なかった。
同書が我先にと買い求められるようになったのは
サンテクジュペリ死後でのことだった。



Viele kennen es, ohne es je in der Hand gehabt zu haben.
Denn überall begegnen uns Zitate daraus: auf Plakaten,
in sozialen Medien und in Predigten. Am berührendsten:
"Man sieht nur mit dem Herzen gut".
Das findet nicht nur Werbeprofi Harry Bergmann
(Demner, Merlicek und Bergmann).
Der Werber weiß, wie man Botschaften verpackt:
"Dieser Satz ist die schönste Formulierung
unserer gesamten humanistischen Weltanschauung."


この本についてはたくさんの人たちが知っている、
実際に同書を手にすることもなくても。
というのも至るところで同書からの引用文を
目にするからである。ポスターで、ソシアルメディアで、
そして教会の説教の中で。
一番有名な引用はこれである。
「 "Man sieht nur mit dem Herzen gut".
人は心の目を通してのみ良く見ることが出来る。」
これを目にするのは広告宣伝のプロであるハリー・ベルグマン
(Demner, Merlicek und Bergmann オーストリアはウィーンの
広告代理店)さんだけというわけではない。
広告専門家というものは伝えたいメッセージを如何に包んで
見せるかを心得ている。「この文(心の目で見るという文のこと)は
我々全人類の世界観を最も美しく表現していますよ」と。



Evangelium ohne Gott
神なしの福音書

In einer Zeit, in der sich gesellschaftliche Werte
im Umbruch befinden und Religionen keine Regeln mehr vorgeben,
sind solche Botschaften wichtiger denn je. Wie praktisch,
dass es das "Evangelium nach Antoine de Saint-Exupéry" gibt,
wie es ZEIT-Kolumnist Harald Martenstein formuliert:
Der Franzose habe "tatsächlich die Bibel neu geschrieben,
eine Bibel ohne Gott, für die postchristliche Gesellschaft".

社会的な価値が変遷の渦中にある、それに色々とある宗教が
もう人間規範を提供しない、そんな時代にあっては
そのようなメッセージは今までにもなく重要になってきている。

「アントワンヌ・ド・サンテクジュペリによる福音書」が存在するということは
何と便利なことだ、とドイツの日刊紙Zeit のコラムニストのハーラルト・
マルテンシュタインが書いている。
同フランス人(アントワンヌ・ド・サンテクジュペリのこと、訳者)は
「事実、聖書を新たに書いたのですよ。神なしの聖書です、
ポストキリスト教社会のために」と。


In dieser Bibel lesen Erwachsene immer noch gerne,
wie Werber Peter Kranner (Ben Doro Dad) bestätigt.
Warum? "Viele Metaphern versteht man erst später,
wenn man schon eine gewisse Lebenserfahrung hat.
Da regt die Geschichte zum Innehalten an,
und ich frage mich, wie alles war und alles
sein könnte." Fragen, die nie aus der Mode kommen.

しかもこの聖書を大人たちは相変わらず好んで読んでいますよ、
と広告専門家のペーター・クラナーさん(Ben Doro Dad
オーストリアはウィーンの広告代理店
) は認める。

なぜか。「文中にはたくさんのメタファーが見出されますが、
それらは人間、何らからの人生経験を積んだ後で初めて理解するのですよ。
そうすると物語は立ち止まって見ることを促すのですよ。
そして自問するのですよ、全てはどのようであったのか、
そして全てはどのように有り得ただろうか」。
これらの疑問は全く廃ることがない。


Der Erfolg des niedlichen Kerlchens macht aber mehr aus,
wie Bergmann weiß: "Es ist die Kraft der Fantasie,
die gerade in der rationalen Erwachsenenwelt Aufmerksamkeit
und Orientierung schafft." Und es sind die Bilder,
die jeder im Kopf hat, etwa die der Schlange,
die einen Elefanten schluckt: Hat sich das nicht jeder
mit etwas Fantasie genau so vorgestellt?


でも可愛い坊やの成功物語にはもっと何かがある、
ベルグマンさんが知っているように。
「それはファンタジーのパワーですよ。これがちょうど
理性的な大人の世界に注意深さと道案内を生み出すのですよ」と。
そして一人一人が頭の中に描く、挿絵の一つ一つでもある、
それは象さんを飲み込んだへびとか。誰でもそのような
ファンタジーを同じように描いたことがなかっただろうか。




Wie ein gutes Hausmittel  
良き家庭常備薬のごとく

Das Geheimnis der Popularität sei die Kombination
aus diesen Bildern und einer guten Geschichte, sagt Kranner:
"Wir müssen als Werber oft ein Produkt vermitteln,
das nicht so offensichtlich für sich selbst spricht.
Beim kleinen Prinzen ist das anders.
Es ist ein ausgezeichnetes Projekt, das über Generationen
hinweg weiter empfohlen wird, wie ein gutes Hausmittel."
Es löst eine Faszination aus, die vergleichbar sei mit
Harry Potter, der auch von Jung und Alt gelesen wird,
und hinter dem mehr als eine schöne Erzählung steht.

同書の人気の秘密は挿絵と良い話とが一緒になっている
ということです、とクラナーさんの言。
「広告専門家の我々としてはしばしば、それ自体が何であるのかを
明らかに伝えないそんな製品を取り扱います。でも「星の王子さま」は
別ですね。これは実に素晴らしい作品で、これからも世代を超えて
薦められることでしょう、まるで良き家庭常備薬のように」。
この作品は魅惑を放っています、ハリーポッターと比較出来るほどの
魅惑です、若者たちだけでなく大人たちにも読まれているハリーポッター
のように、そしてこの作品が単に美しいお話であるというだけでなく
それ以上の何かが背後には控えているのですよ」


Dass es jetzt vom Österreicher Nicolas Mahler neu illustriert wurde,
störe wenig, sagt Kranner: "Jedes Produkt ändert sein Logo,
etwa Coca-Cola oder Facebook." Und: "Es wird auch in Zukunft
seine Zielgruppe finden – egal über welchen Kanal, Facebook
oder Youtube."


この本が今やオーストリア人のニコラス・マーラーによって
新たなイラストが描かれたということで問題になるという
ようなことは余りありませんよ、とクラナーさん。
「製品一つ一つはそのロゴを変えるものです、
コカコーラとかフェイスブックといったものですよ」
そして「将来もそれなりに読書対象者たちを見出すことでしょう。
どのような経路を通してかどうかは関係ないですね、フェイスブックを
通してであったりユーチューブを通してであったり」


Wie aus einer Kritzelei ein Klassiker wurde
ちょっとした落書きが如何に古典となったのか

„Nicht viel, nur ein kleines Kerlchen,
das ich in meinem Herzen herumtrage“.
Das soll Antoine de Saint-Exupéry
geantwortet haben, als er in einem
New Yorker Kaffeehaus gefragt wurde,
was er denn da auf das Tischtuch kritzelte.

Dem Verleger Curtice Hitchcock gefiel das so gut,
dass er seinen Freund dazu animierte,
eine Geschichte zu diesem „kleinen Kerlchen“ zu schreiben.
Der kleine Prinz war entstanden – so lautet eine Version
der Entstehungsgeschichte. Das war im Jahr 1943, Saint-Exupéry
war vor den Nazis ins Exil geflohen.


それはニューヨークのあるコーヒーショップでのこと。
一体何をナプキンの上に落書きしたのですか、
と質問を受けた時に、「たくさんではないですよ、
ちっちゃな坊やだけですよ、自分の胸の中に携えているものですよ」と
アントワンヌ・サンテクジュペリは答えたとのことである。
出版社のカーティス・ヒッチコックとしてはそれがとても気に入って、
自分の友にたいしてこの「ちっちゃな坊や」について何か物語りを
書くようにと鼓舞した。ということで「星の王子さま」が誕生した。
それが同書が生まれた経緯の一つとして伝えられている。
それは1943年のことで、サンテクジュペリはナチの
迫害から亡命したのだった。


Ein halbes Jahr, nachdem das Buch in den Handel kam,
waren gerade einmal 30.000 Exemplare verkauft.
Und das, obwohl Antoine de Saint-Exupéry
bis dahin schon als Schriftsteller äußerst
erfolgreich war. Er war für seine philosophischen
Abenteuerberichte berühmt, in denen er seine Erlebnisse
als Berufspilot in Afrika, Europa und Südamerika verarbeitete.
„Der Südkurier“ und „Der Flieger“ waren seine bekanntesten
Werke bis dahin.


同書が書店で販売されて半年、先ずは3万部売れた。
その時までには既にサンテクジュペリは作家として
極めて成功を納めていたのだったが、そういうことだった。
同作家は哲学的な冒険報告物語で有名であった。アフリカ、
ヨーロッパそして南米での職業操縦士としての経験を語っていた。
当時、Der Südkurier(「南方郵便機」)と
Der Flieger(「夜間飛行」)とが一番良く知られていた作品であった。


Das Problem an dem neuen Buch: Für Kinder war es
zu philosophisch, für Erwachsene zu kindlich.
So lautete damals der Tenor der Kritiken.
Aus Sicht des Autors aber nachvollziehbar,
hat Antoine de Saint-Exupéry in der Geschichte
doch zwei Alter Egos: der junge Antoine
findet sich im kleinen Prinzen wieder, der erwachsene im Piloten.

この新しい本(「星の王子さま」のこと)については問題がある、
つまり子供たちにとっては哲学的過ぎるものだが、
大人たちにとっては幼児的過ぎるものである、
と当時の批評家たちの声であった。
著者本人の観点からすればそれは頷けるものであった。
アントワンヌ・ド・サンテクジュペリはその物語の中に
実は二つのアルター・エゴを持している。
一つは若いアントワンヌの別人格でそれは星の王子様の中に見出される。
そしてもう一つは大人のアントワンヌの別人格で、
それは飛行操縦士の中に見出せる。


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この記事へのコメント

  • Koh

    3 年以上もまえの記事に失礼します。最初の段落に、

    > ペーター・スローターダイク
    > とハンス・マグヌス・エンツェンスベルガーの二人は共同して
    >(「星の王子さま」の)新訳を試みた。

    とありますが、これは誤解であろうかと思います。たしかに原文 [sie] haben sich ... versucht は一見そのようにも読めそうですが。
    スローターダイクとエンツェンスベルガーはいずれも同じ 2015 年に『星の王子さま』の新訳を上梓していますが、これらはまったくべつのもので、独立の仕事だったかと思われます。
    2019年05月01日 06:00
  • Deutschleser

    コメント、またご指摘ありがとうございます。
    訂正しておきます。

    これからもよろしくおねがいします。


    >Kohさん
    >
    >3 年以上もまえの記事に失礼します。最初の段落に、
    >
    >> ペーター・スローターダイク
    >> とハンス・マグヌス・エンツェンスベルガーの二人は共同して
    >>(「星の王子さま」の)新訳を試みた。
    >
    >とありますが、これは誤解であろうかと思います。たしかに原文 [sie] haben sich ... versucht は一見そのようにも読めそうですが。
    >スローターダイクとエンツェンスベルガーはいずれも同じ 2015 年に『星の王子さま』の新訳を上梓していますが、これらはまったくべつのもので、独立の仕事だったかと思われます。
    2019年05月10日 18:55

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