余りにも性差別的だ、ということである学校では「赤頭巾ちゃん」を禁止
Kein Märchen: Eine Schule in Barcelona (Katalonian) verbannt "Rotkäppchen",
"Dornröschen" und rund 200 andere Kinderbücher aus den Regalen der Bibliotek.
Begründung: Sexismus
メルヘンはご法度。スペインはカタロニア州バルセローナ市のある学校が「赤頭巾ちゃん」、「眠れる森の美女」そして約200冊の児童書を図書館の書棚から取り除けた。理由? 性差別。
"Rotkäppchen" und "Dornröschen" sind nichts für Kinder: Zu diesem Schluss ist
die staatliche Taber-Schule in Barcelona gekommen. Die Verantwortlichen
haben die Bibliothek auf sexistische Inhalte untersucht und in der Folge rund
200 Kinderbücher aus den Regalen verbannt, berichtet "El Pais". Auch die Legende
des in Barcelona poulären Sant Jordi wurde aussortiert. Grund: Die Bücher seien zu
sexistisch, Männer stets die edlen Retter, während Frauen immer nur die verzagten,
hilflosen Prinzessinnen mimen
Schluss(M)
durch einen Gedankengang hergeleitete Folgerung
untersucht → untersuchen
etwas analysieren oder erforschen, sich etwas sehr genau anschauen, um es zu verstehen
Regalen(3格)→ Regale(P)→ Regal(N)
ein offenes Gestell, an dem mehrere Bretter befestigt sind, die als Ablage dienen
verbannt→ verbannen
etwas oder jemanden entschieden ausschließen
aussortiert → aussortieren
aus einer Menge entfernen, was unbrauchbar, ungeeignet oder untauglich ist
verzagten→ versagen
intransitiv, Hilfsverb sein, seltener Hilfsverb haben: entmutigt aufgeben, die Hoffnung / die Zuversicht verlieren
mimen
schauspielerisch darstellen、übertragen, abwertend: vortäuschen, tun als ob
「赤頭巾ちゃん」と「眠れる森の美女」は児童たちには不適切である。この結論を下したバルセローナの国立ターベル学校。学校当局は同図書館を性差別的な内容について調査。その結果、約200冊の児童書が書棚から取り除かれた。El Pais エル・パイス紙が報じている。バルセローナでは人気のあるヨルディ聖人の伝説本も除けられた。理由?余りにも性差別的過ぎるからだ、つまり男たちは常に誉れある救世主である一方、女性たちはいつも自信を失い助けを必要とするプリンセスのみとして体現化されているからだと。
Die aussortierte Biblilothek wolle man mit Werken aufstocken, in denen männliche
und weibliche Protagonisten gleich wichtig seiein, so die Schulleitung.
Andere Schulen werden aufgefordert, dem Beispiel zu folgen. Nicht alle finden
das Vorgehen gut: Einige Eltern sagen, die Aktion erinnere an Bücherverbrennungen
in der Vergangenheit. Aus Oberösterreich Heute (Mittwoch, 15.5.2919, Seite 3)
aufstocken
übertragen: um eine bestimmte Menge oder Anzahl erhöhen
aufgefordert → auffordern
jemanden zu einer Aktion aufrufen
Protagonisten(P)→ Protagonist(M)
in der griechischen Tragödie und in der Literatur: Hauptdarsteller (vor Deuter- und Triagonist)
Vorgehen(N)
eine definierte Art und Weise zu handeln
Bücherverbrennungen(P) → Bücherverbrennung(F) → Bücher(P) + Verbrennung(F)
学校当局の言によると、男女共々の主人公が同じように重要とされるそんな作品を取り揃えてゆきたい、と。他の学校も前例を踏襲するようにと求められている。でも誰もがこの処置は良いと捉えているのではない。ある親御さんはこのアクションは過去の焚書を想起させるものだと語っている。
学校内での出来事でしょう。それとも全市? 現代版”焚書”とで言えましょうか。
本当に燃やしてしまったのかどうかは定かではありませんが。
スペインはカトリックの宗教が根強いですから、宗旨に反することは避けるようにする?
もしかしたら宗教とは関係なしの決断かもしれませんが。
カトリック教では聖職につけるのは確か男性のみでしょう。それこそは性差別だ、
という声が何処からか聞こえて来てもおかしくはないかもでしょう。
* *
禁止だ、禁止だ、などとされると反対にその禁止を犯してでも自分で解禁してまうのが、人間の姿かも知れませんね。
子供の時に読めなかったら大きくなってから読めるでしょうに。学校図書館で読めなかったら家で読めるのでは?
まあ、子供の時に読んだことで、または読むのを聞かされた時、そのお話が子供の成長に如何様な影響がでてくるのか、(良く寝入れるという効果?)、大抵の大人たちは子供の時に読んで聞かされたメルヘンにノスタルジーを感じているようです。
読んでしまった子供たち、これからは読んではいけません、と教育される子供たち。
教育の重要さを感じさせられるかも知れません。
不思議なことに、または今思えば残念ながら、私は子供の頃はメルヘンを読むような生活環境にはなかったようです。中学校に入ってからは英語という外国語を学習するようになって、例えばイソップ物語を英語で読むようになりました。
イソップ物語はメルヘンでしたか。メルヘンとは称されていませんでしたよね。動物同士がまるで人間と同じように語り合っているのが新鮮な驚きでした。それを英語で読み理解しようと努力していたその本人の私も驚きといえば驚きであったようだと回顧しています。
高校に入ってからはドイツ語という別の外国語に自分から接するようになりました。
当時はNHKラジオでドイツ語講座が流されていましたから、英語とは別に個人的に聞いていました。
テキストも買いました。何だか難しいそうな外国語だなあ、といった印象を持ちました。
顔のでっかい四角いドイツ語の先生でした。何とおっしゃったか。正にドイツ語の先生だといった印象。
ちょっと待ってください。書棚に先生が著したドイツ語初級文法書がある筈ですから。
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ドイツ語に接することでドイツ語の易しいお話等を読もうとしましたね。
子供用のお話とはドイツ語のメルヘンだと自分なりに考えました。
人生初めてオーストリアを訪れた際、本屋さんの店頭にまるで好きなものはどれでも持って行け、という風(初めは勝手に思ってしまいましたが)に展示されていた、実は格安本が何冊も。その中にドイツ語のメルヘンがいくつもの絵付きで入った部厚く別格の大判本を見つけ出し、自分へのお土産だと即購入、日本まで一緒に持ち帰って行きましたよ。
日本ではまた環境が一片に一変してしまっているというのか、ドイツ語圏から日本語圏に戻って来るとドイツ語圏からのドイツ語メルヘン本を読んでみようという気分が何故かいつの間にか消え失せてしまっているように感じて仕方なかったのですね。
目もくれなくなってしまった。正に積読中になってしまった。そんなことよりも他に沢山やることがある!と。
大の大人がなぜ子供用のお話を読まなければならないのか!? と日本に帰った自分はいわば我にも返ってドイツ語本に対しては反旗を翻していました。
ドイツ語の習得の一貫だということをつい忘れてしまっていました。
大人は子供の本は読まないのだ、といったちょっとした矜持とうぬぼれでしたね。
今はオーストリアにいますから、日本語環境にはいませんから、ドイツ語のメルヘンを読むも不必要に構えることはありません。
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ドイツやオーストリアの子供たちはメルヘンを就寝前に親から読んで貰いながら眠りに就くということです。
オーストリアの我が家ではわたしが子供のためにというわけではなく、もう大の大人になってしまったこのわたし自身に向けてお話を読んで上げているのです、聞いているのです、遅ればせながら。想像できますか。
自分のドイツ語の発音練習を兼ねてグリムのメルヘンを音読、または朗読とも言いますね、
それなりに登場人物の気持ちになって会話文はそれらしく発声、
何人もの登場人物が出てくると声を違えて会話するのもちょっとむずかしくなる。
気がついてみたら登場人物は皆同じ喋り方になってしまっている!?
隣で耳を傾けている人がいるとしたら、即座に眠りに落ちてしまってはいられないかも。
有名な件(くだり)があります。
"Spieglein, Spieglein an der Wand,
wer ist die Schönste im ganzen Land?"
so antwortete er ( == Spieglein oder Spiegel? )
"Frau Königin, Ihr seid die Schönste hier,
aber Schneewittchen ist tausendmal schöner als Ihr."
鏡はウソをつかない、と女王様は納得しているのですが、
自分よりももっともっとキレイな人がいるということが気に喰わない。
この ”tausendmal schöner” といった誇張? には笑えてしまうのでは?
女王様にとっては大いなる皮肉に聞こえることでしょうね。
そんな風に文章を読んで見るという練習。
女王様は何度となく鏡に向かっては同じ質問を繰り返しています。
朗読している本人もその箇所を覚えてしまい、
まるでその場で一緒に演じているかのように語りかけることが出来るようになると思っている。
嫌らしい意地悪な女王様のように鏡に向かって話しかけなければなりません。
プロの声優さんたちはいろいろと勉強しながら、登場人物の人柄が表現できるように訓練するのでしょうね。
余談ですが、Spieglein と Spiegelei。ちょっと混同しやすいかも。
気をつけていれば何らの問題も混乱も起こさないかと思いますが。
もう3つ目のメルヘンを就寝前に読み終えました。
それでは、また。